「現時点で来シーズンの放映権を保有していない」 DAZN、イングランド・プレミアリーグの放映権で公式声明

» 2022年04月15日 13時50分 公開
[ITmedia]

 イングランド・プレミアリーグ(EPL)の2022-2023シーズン以降の放映権を巡り、韓国企業が運営する動画配信サービスが日本での放映権を獲得したとする一部報道に関して、「DAZN」を運営するDAZN Japan Investment(東京都港区)が4月15日、「現時点においては来シーズンの放映権を保有していない」とするコメントを発表した。

photo DAZNのオフィス(出典:Jリーグ公式Webサイト)

 韓国のスポーツ紙「スポーツソウル日本版」は4月14日付けの記事で、韓国エクラメディアグループが放映権を獲得したと報道。記事によると、同社が運営する「SPOTV NOW」で2022-2023シーズンから3季にわたって、日韓両国で同リーグを配信するという。

 サッカー界には同リーグを含め、欧州主要リーグを指す用語として「5大リーグ」(他にスペイン、ドイツ、イタリア、フランス)というものがある。EPLでは、日本代表の南野拓実選手(リバプール所属)、冨安健洋選手(アーセナル所属)がプレーしている。さらに、カタールW杯アジア最終予選「オーストラリア vs 日本」で2ゴールの活躍をした三苫薫選手が所属するブライトンも、同リーグに属している(なお三苫選手は期限付き移籍によりベルギーでプレー中)。韓国代表のエースストライカーであるソン・フンミン選手(トッテナム)も同リーグでプレーしている。

 ただ、DAZNも放映権獲得を諦めていない。韓国紙の報道では独占配信とは報道してないためだ。DAZNは「来シーズンも引き続きファンの皆さまにDAZNでEPLをお楽しみ頂けるよう、関係者との協議を継続していく」とコメントしている。

photo DAZNの公式声明

 同社は2月に月額1925円から3000円への値上げを発表した。一部でEPLの放映権喪失と値上げの関係を指摘する報道があったが、同社は「値上げは約1年前から計画していた」と回答。そうした見方を否定した。

 DAZNが1月に発表した「ライブコンテンツ視聴ランキング2021」によると、視聴者数トップ10のうち、3コンテンツがEPLの試合だったため、DAZNにとってEPLは目玉コンテンツの一つ。放映権の有無が、ユーザー動向にも影響を与えそうだ。

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