NTT東日本とサンリオは4月21日、共同で開発した「ハローキティロボット」を発表した。
ハローキティロボットは法人向けのコミュニケーションロボット。ハローキティの声で発話し、身振り手振りの動作を用いて案内やプレゼンテーション、レクリエーションなどを行う。オフィスの受付や観光施設・駅での案内、介護施設などでの活用を見込む。
提供は、5年間のリース契約を予定。価格はサービス内容によって異なる。初年度の販売目標は100台だという。
AI音声合成技術により、決められたセリフだけでなく、柔軟な対話シナリオを設定できるようにした。利用者との会話データを蓄積・分析し、より会話の精度と利便性を上げていく。
ハローキティロボットには、NTT東日本が2016年から提供しているクラウドサービス「ロボコネクト」の技術を用いた。この技術を搭載したロボット「Sota」は浅草線新橋駅(東京都交通局)や成田国際空港などで利用客への案内や、無人店舗での検温、介護施設でのレクリエーションの司会・補助として利用されている。
今回のハローキティロボットの開発は、サンリオからNTT東日本に持ちかけたものだという。
サンリオの門本洋一郎氏(執行役員ライセンス営業本部統括部長)は「昨年、ロボコネクトの技術を生かしたSotaの存在を知り、こちらからぜひご一緒させてもらえないかと話しました」と振り返る。
「これからのコミュニケーションツールとして、よりエンターテインメント性が高いものが求められているのではないかと思います。それは何かを考え、本格的なロボットをぜひやってみたいと模索していました」(門本氏)
ハローキティロボットの一番の特徴は「声」だと、門本氏は続ける。
「ハローキティの声を忠実に再現しています。ファンの方や、そうでない方も聞きなれた声がロボットから出てくることで、和みやすいのではないでしょうか。再来年が(誕生から)50周年になるハローキティはファン層が幅広いです。小さいお子さんから高齢の方にも楽しんでいただけると思います」
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