イーロン・マスク、ツイッター買収 5兆6700億円規模

» 2022年04月26日 09時00分 公開
[ITmedia]

 米ツイッターは現地時間4月25日、イーロン・マスク氏による買収を受け入れると発表した。1株あたり54.2ドル、買収金額は約440億ドル(5兆6700億円)規模となる。買収は2022年中に完了する見込み。買収が完了すると、ツイッターは非公開企業となる。

ツイッター

 マスク氏はツイッター上で次のようにコメントしている。「言論の自由は民主主義が機能するための基盤であり、ツイッターは人類の未来にとって重要な事柄が議論されるデジタルな街の広場である。新しい機能で製品を強化し、アルゴリズムをオープンソースにして信頼を高め、スパムボットを倒し、すべての人間を認証することで、ツイッターをこれまで以上に良くしていきたい」

 ツイッターの取締役会会長のブレット・テイラーは「ツイッターの株主にとって最善の道だ」とコメントしている。

  マスク氏は1月31日から徐々にツイッター株の購入を始め、4月4日に公開された大量保有報告書では9.1%の株氏を保有し筆頭株主になったことが明らかになった。ツイッター社は、マスク氏が14.9%以上の株式を購入しないことを条件に取締役就任を打診したが、マスク氏は拒否。

 その後、4月1日の終値に38%のプレミアムをつけた54.2ドルで、公開買付を表明。敵対的買収に乗り出した。ツイッター取締役会は一時、ポイズンピル(毒薬条項)を導入して買収を阻止する動きを見せたが、最終的に買収を受け入れた。

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