ワークマン、銀座に「女子店」初進出 家賃が超高いのに1年目から「大幅な黒字」が見込める理由Web限定アイテムも並ぶ(2/3 ページ)

» 2022年04月29日 07時30分 公開
[上間貴大ITmedia]

Web限定のキャンプ用品もラインアップ

 同店を含む#ワークマン女子の強みは、Webのみで展開している商品を陳列販売している点だ。通常の店舗では取り扱っていないアウトドア用品やキッズアイテム、レディーススーツも陳列し、その場で購入できるようにした。

 アウトドア用品で特に注目を集めているのが、「真空ハイブリッドコンテナ 4.6リットル」(2500円)だ。容器の中に入れたドリンクや食料を保冷したり保温したりすることが可能な商品で、キャンプのほかにスポーツ観戦や野外活動時に活用できるとSNSなどで話題に。

 担当者によると、購入した人の中にはオフィスに置いて、飲み物や弁当を保管する人もいるのだとか。

ワークマン 真空ハイブリッドコンテナ 4.6リットル

 そのほかに、親子でおそろいコーデを楽しめる「ファン付きウェア」や、21年から展開している「ワークスーツ」、独自開発のカーボンプレートを内蔵したランニングシューズ「アスレシューズハイバウンス オーバードライブ」といったアイテムを取りそろえた。

ワークマンワークマン 子ども向けのファン付きウェアやワークスーツを用意

 ワークマンの強みといえば、作業服専門店として培ってきた機能性と手に取りやすい価格帯だ。なぜその価格で展開ができるのか。担当者は「工場の閑散期に製造することで工賃を抑え、かつ独自開発した素材を幅広い商品に転用したスケールメリットの成果」だと説明する。

 同社はここ数年、一般客向けのアイテムを多く取りそろえた「WORKMAN Plus(ワークマンプラス)」を皮切りに「#ワークマン女子」、靴専門店の「ワークマンシューズ」、職人向けのアイテムを集めた「WORKMAN Pro」とさまざまな業態を展開している。

ワークマン 大阪市にオープンした「ワークマンシューズ」

 業態ごとに独自のアイテムを展開しているわけではなく、ターゲットにあわせて商品ラインアップを見直したり見せ方を変えたりして差別化を図っている。またキャンプ用品も、既存商品の素材を転用することでキャンプ初心者でも手に取りやすい価格を実現したわけだ。

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