なぜ駅ナカに? 「ガチャガチャ」専門店が相次ぎオープン 市場規模は400億円超進化するカプセル玩具(1/2 ページ)

» 2022年05月05日 08時00分 公開
[ITmedia]

 「ガチャガチャ」や「ガチャポン」の愛称で親しまれているカプセル玩具の専門店が近年、“駅ナカ”に相次いでオープンしている。ガチャガチャといえば、かつてはスーパーマーケットの店先やゲームセンターに設置され、子どもが親に「買って」とねだる、そんな印象が強かったが、近年は売場も客層も大きく変化しているようだ。市場規模は年間450億円ともされる、成長著しいカプセル玩具の人気の訳を探った。

「グランスタ東京」にオープンしたミニチュアショップ「ケンエレスタンド」(4月27日、筆者撮影)

 4月27日、東京駅構内の商業施設「グランスタ東京」に、ミニチュアショップ「ケンエレスタンド」がオープンした。カプセル玩具の自販機約100台が並び、通行人が足を止めて興味深そうに眺める。女性客が比較的に多く、年齢層は学生から高齢者まで幅広い。店員が数人いて、商品の説明やレジ対応を行っていた。

 「この店舗ではミニチュアフィギュアのもとになった実物の商品も一緒に販売していて、店員が常駐している」

 こう話すのは、運営するフィギュアメーカー、ケンエレファント(東京都千代田区)営業部長の青山雄二さんだ。

 同社は2020年以降、JRの秋葉原、新橋、新小岩の各駅に大人向けカプセル玩具の店舗を構え、すべてで店員を1〜4人常駐させている。感染症対策の消毒・清掃作業や、商品の補充などが必要なためだ。

カプセル玩具に1万円を投じる人も

 フィギュアの内容を見ると、実在する企業とコラボしたアイテムが多い。洋菓子店「銀座コージーコーナー」のケーキや、ファミリーレストラン「デニーズ」の人気メニュー、牛丼チェーン「吉野家」の牛丼――。価格は300〜500円。細部まで驚くほど精緻に作り込まれている。

 中には、台湾の家庭で定番の調理家電「大同電鍋(だいどうでんなべ)」といったニッチなアイテムも。「大同電鍋は数が売れるわけではないが、一部の熱烈なファンからものすごい支持がある」と青山さんも驚きの表情を見せる。

根強い支持がある台湾の定番家電「大同電鍋」のミニチュアフィギュア(ケンエレファント提供)

 カプセル玩具の魅力は一体、何なのか。大学生の木本開さん(20)はインスタグラムで新店のオープンを知り、友人と足を運んだ。「もともとミニチュアがすごく好き。モチーフが子ども向けではなく、色にも統一感がある」。友人で大学生の高野夏鈴さん(20)も「文房具や家具など、好きなメーカーとコラボしたミニチュアを見るとほしくなる」と話す。

 2人はカプセル玩具ショップを訪れると、毎回それぞれ2000〜3000円は使うという。一番多い日で「1万円使ったこともある」と高野さん。木本さんは「ときめきにお金を使っている」と目を輝かせる。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.