パナ、ダイキン2強体制に異変? 2022年最新エアコントレンド:知らないと損?業界最前線(3/6 ページ)
また、10年前のエアコンにはなかった機能として、現在欠かせないのがWi-Fi対応だ。
エアコンがWi-Fiにつながることで宅外からの遠隔操作ができるほか、あらかじめ設定しておいた気温になったら自動で冷房や暖房を入れられる。これなら、高齢者や子ども、ペットだけが家にいるような環境でも熱中症のリスクを減らせる。
家庭用エアコンは、長くパナソニック、ダイキンを2強として、三菱電機や日立、富士通ゼネラルがそれに続いていた。しかし、近年注目を集めているのがアイリスオーヤマやハイセンスなどの新しいメーカーだ。
アイリスオーヤマは、17年にエアコン市場に参入。いち早く低価格モデルにもWi-Fi機能を搭載するなど、積極的な製品展開を行っている。また、ハイセンスの新モデルも換気機能を搭載。どちらもシェアの高いメーカー各社と比べると価格が安く、コストパフォーマンスに優れる点がポイントだ。
ハイセンスジャパンの換気機能付きエアコン「Gシリーズ」。1時間あたり14畳用で28立方メートルの換気能力を搭載(14畳用、HA-G40E2-W、実勢予想価格11万円前後5月末発売予定)
さらにコロナ禍によるステイホームでは、工事不要で使えるスポットクーラーが注目を集めた。エアコンが取り付けられない部屋でも利用できる。こちらは、さまざまな新製品が登場しており、性能や使い勝手も向上。これらも選択肢になり得るだろう。
シロカの「除湿機能付きポータブルクーラー」(SY-D151、実勢価格3万9800円)。室温から7度低い冷風が出せる。また、1日4.4Lの除湿機能も備える
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