アフターコロナ、ウィズコロナの気運が高まる中、ライフスタイルにさまざまな変化が訪れている。コロナ禍では巣ごもり需要により、いろいろな家電に注目が集まった。
そんな中で家電市場に訪れている大きな変化の1つがサブスクリプション(以下サブスク)の広がりだ。
そもそもサブスクとは商品を購入せず、月額でサービスを利用する仕組みのことを指す。定額動画サービスのNetflixなどもサブスク型サービスのひとつ。このサブスクが配信型のデジタルサービスだけではなく、家電や日用品などにも広がり始めている。
一般社団法人日本サブスクリプションビジネス振興会が発表した矢野経済研究所の調査によると、サブスク型サービスの国内市場規模は2020年度で8759億円、21年度には9965億円になると予測。22年度以降は1兆円を超えるとしている。この市場規模は、デジタルコンテンツや食品などに加えて、家具・家電などの生活関連サービスなどを含む7市場の合計値だ。
サブスクリプションサービス国内市場規模(7市場計)推移・予測(出典:一般社団法人日本サブスクリプションビジネス振興会、プレスリリース)
【訂正:4/27 13:20 記事初出時に、一般社団法人日本サブスクリプションビジネス振興会の調査によるとしていましたが、調査自体は矢野経済研究所によるものでした。お詫びして訂正いたします】
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