トップインタビュー

クラファンでバカ売れ! 売れるほど赤字だったライト一体型プロジェクター「popIn Aladdin」誕生秘話家電メーカー進化論(1/9 ページ)

» 2022年02月22日 07時00分 公開

 2018年、クラウドファンディングサイトのmakuakeで話題を集めたのが、シーリングライト一体型プロジェクター「popIn(ポップイン) Aladdin」だ。

 それまでプロジェクターというと、本格的なシアタールームや5.1chサラウンド環境とともに、大画面で映画を見るために入手するイメージが強かった。popIn Aladdinはシーリングライトと一体化させ、多数の独自アプリを用意することで、場所を選ばない設置性とカジュアルな使い勝手を提案し、高い評価を得た。

 20年にはフルHD化による高画質の実現と投影自由度の高い新型レンズを採用した「popIn Aladdin 2」を開発。さらに21年には据え置き型の「Aladdin Vase」を発売するなど、積極的に製品ラインアップを増やしている。

 この新しいタイプのプロジェクターを開発するpopInとはどういう会社なのか。プロジェクター開発の経緯やその先で目指していることは何なのか、創業者でもある程濤(テイ・トウ)社長に話を聞いた。

popIn 代表取締役 程濤氏。1982年、中国・河南省生まれ。東京工業大学卒。東京大学大学院情報理工学系研究科創造情報学専攻、修士課程修了、博士課程中退。08年、修士在学中に、東大のベンチャー向け投資ファンド「東京大学エッジキャピタル(UTEC)」の制度を利用して、popInを創業
       1|2|3|4|5|6|7|8|9 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR