サブスクの認知が広がっていったのは、18年から19年にかけて。19年末には「ユーキャン新語・流行語大賞」にもノミネートされている。家電のサブスクで最初に注目を集めたのは、19年6月にスタートしたロボット掃除機のルンバだ。
アイロボットジャパンは、家電やガジェットのレンタルサービスを運営する「Rentio(レンティオ)」と協業する形でルンバのサブスク型サービスをスタート。月額1320円(当時)からルンバが利用できるようになった。
最低利用期間は1年間で、その後の返却も可能。3年間利用すると、製品本体が譲渡される仕組み。契約期間中は無償修理が受けられるなどメリットも多く、ロボット掃除機の購入に二の足を踏んでいたユーザーから多くの注目を集めた。
現在は、ルンバをサブスクで使える「あんしん継続コース」として展開されている。全7モデルがサブスクで利用でき、「ルンバ693」であれば月額980円から利用可能。水拭き可能な床拭きロボット「ブラーバ」もサブスクに対応する。また最低利用期間は6カ月に短縮されるなど、さらに使い勝手が良くなっている。
レンティオは元々、行楽シーズン向けにカメラのレンズなどを短期レンタルする事業からスタートした企業。その後、「お試し」を想定した生活家電のレンタルに拡大した。
現在は、各種製品を長期間利用できるサブスク型サービスも拡充している。人気なのが前述のルンバやシャープの電気調理鍋「ヘルシオ ホットクック」などだという。さらに、LGエレクトロニクスの衣類を洗わずに臭いなどを取り除けるケア家電「LGスタイラー」など大型家電も取り扱っている。
具体的な台数や金額などは非公開だが、このルンバの取り組みが成功したことで家電のサブスク化はは各社が取り組み、加速していく。
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