もはや1兆円規模のサブスク市場、パナ参入で家電も本格化知らないと損?業界最前線(3/6 ページ)

» 2022年04月27日 07時00分 公開

パナソニックや象印など大手メーカーも続々と参入

 この家電のサブスク化に、国内メーカーとしていち早く参加したのがパナソニックだ。21年6月より、食材と家電を組み合わせて提供するサブスク型サービス「foodable(フーダブル)」をスタート。月額3980円で、同社製の炊飯器やオーブントースターなどを貸し出し利用できつつ、それら家電で調理する銘柄米や冷凍パンが毎月届く仕組み。

 12月にはさらにサービスが拡充、ホームベーカリーやジューサー、燻製もできるロースターなどが加わり、全9種類の家電製品が利用可能となった。コース(家電)によって最低利用期間が異なるが、経過後は月額費用が安くなる仕組みだ。

 パナソニックは12月開催の発表会で、今後は調理家電だけでなく、美容家電などでのサブスク展開を予定していると説明。24年度にはサブスク型サービスで20億円の利益創出を目指すとした。

サブスク型サービス「foodable(フーダブル)」の21年12月開催の説明会にて(著者撮影)

 パナソニックのように家電単体ではなく、食材の定期送付などと組み合わせたサブスクサービスには、全自動コーヒーメーカーと、コーヒー豆の定期送付を組み合わせたデロンギ・ジャパンの「ミーオ!デロンギ」などもある。

 また、大手メーカーのサブスクサービスとして注目なのが、同じくアイロボット・ジャパンとレンティオが運営する、象印マホービンの「象印レンタルサービス」だ。

 炊飯器やホットプレート、コーヒーメーカーなどを取り揃えており、最低レンタル期間3カ月のシーズンレンタルコースを用意。3カ月単位で家電を借りるという使い方ができる。これも新しい家電の使い方になりそうだ。

最短3カ月から利用できる「シーズンレンタルコース」を用意する象印のレンタルサービス。例えば、秋の新米の季節だけ高級炊飯器を借りるといった使い方もできる(出典:象印マホービン

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.