乾氏は、23年卒の就職人気企業ランキングでは、新型コロナウイルスによる生活への影響が顕著に反映されたと話す。売り上げが好調な企業、コロナ禍で需要が高まった業界への人気が集まった。
1位の伊藤忠商事は、新型コロナウイルスの影響で売り上げ・利益を減らす企業が多いなか、21年3月期決算(20年4月1日〜21年3月31日)では純利益(株主に帰属する純利益)4014億3300万円で、商社のトップに立った。情報・金融部門の好調などが要因としている。
22年3月期(21年4月1日〜22年3月31日)は他社に追い抜かれたものの、純利益8202億6900万円で、過去最高を記録した。
コロナ禍で自宅時間が増え、需要が高まった企業も人気だ。
乾氏は「漫画・アニメブームに加え、講談社は『転生したらスライムだった件』『進撃の巨人』などの電子コミックとアニメ化などの権利ビジネスが好調です。集英社は『鬼滅の刃』が大ヒットしました。『自宅で楽しめるエンタメ』である出版やゲームの人気が高くなっています」と話す。
他にも「食品」「流通」「消費財」など、コロナ禍で「巣ごもり消費」「ステイホーム」を支える企業は人気を高めたという。
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