21年10月の値上げのポイントは、「支払意思額」を超えない絶妙な価格設定です。また、変動時の下限の7900円という価格は「顧客数維持・売り上げ最大」が狙えるとの判断から設定されている可能性が高いと考えます。
以下の表は、チケット価格変更時の売上数と顧客数の変化を独自に算出したものです。この表からは、なぜ変動時のその他の価格が8400円・8900円に設定されたかを読み解くことができます。それぞれ8500円、9000円に設定されたケースでは、売り上げ・顧客数ともに現在より下がっていることが分かり、閾値を超えない範囲で現状の価格が設定されています。
最も高く設定された9400円は、売り上げ・顧客数ともにやや下がりますが、来場制限や混雑具合を鑑み、収益を確保できるギリギリのラインだといえるのでしょう。
今回の値上げで1万円を超えることはありませんでしたが、今後さらにパークへ投資を重ね、顧客の満足度、支払い意欲が上がれば、また値上げの余地が生まれるでしょう。
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