そんなBMWミニが、3番手争いから抜け出せたのには、いくつかの理由が考えられます。そして、その前提としてBMWミニが上位につけるカラクリが存在します。
それは名称です。実のところBMWミニは、ひとつの名前で、複数の車形をそろえます。3ドア、5ドア、ステーションワゴン、SUV、そしてカブリオレです。ステーションワゴン版にはBMWミニ・クラブマン、そしてSUV版にはBMWミニ・クロスオーバーのサブネームも存在します。ところがランキングには、それらの車形すべてが一つのミニとしてまとめられているのです。
ちょっとズルいように見えますが、自動車業界では定番の手法です。トヨタのカローラやヤリスも同じ手法が使われていますし、ゴルフにもステーションワゴンがあったり、ミニバンをゴルフトゥーランとして売っていたこともありました。
つまりBMWミニは、そうした手法を上手に使ってランキングを上げているのです。というか、BMWミニの場合、もともとのミニというイメージが強いため、それを他車形にも上手に展開したというのが流れ。別の名前にすると、元のイメージが使えませんから、ひとつの名前で押し通すのは、ある意味当然の手法といえるでしょう。
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