消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
学校を中退する学生が増えている。2021年4〜12月に国公私立の大学や短大、高等専門学校を中退した学生は2万9733人で、前年同時期より1086人増えた(文部科学省の調査より)。
なぜ、中退者が増えているのか。教育研修事業や就職支援事業を展開するジェイック(千代田区)が、大学・大学院・短大・専門学校の中退者にアンケートを実施したところ、留年や新型コロナウイルスとの関係性が見えてきた。
中退者に対して留年しているかを聞いたところ、「留年した、留年確定している」が過半数の58.2%となった。中退した理由についても「留年したから」が最多の35.2%だった。
中退理由の2位は「授業内容に興味が持てなかったから」(23.7%)、3位は「授業についていけなかったから」(13.7%)と続いた。
ではなぜ留年したのか。理由については「授業内容に興味が持てなかったから」(36.1%)を筆頭に、「授業についていけなかったから」(29.8%)、「サークルや部活、バイトなどに熱中したから」(21.6%)が上位にあがった。明確な理由がなく進学し、授業に興味が持てず留年し、中退することが多いようだ。
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