「PayPayドーム」がメタバース化 「ジェット風船」飛ばしや投球のリアルタイム解析も

[季原ゆう，ITmedia]

　ソフトバンクと福岡ソフトバンクホークスは5月25日、福岡PayPayドームのメタバース化で協業すると発表した。5月27日より「バーチャル PayPay ドーム」や、来場者にAR（拡張現実）を活用した新たな体験の提供を行う。

PayPayドーム外観（出所：プレスリリース）

　「バーチャル PayPay ドーム」は、3Dオブジェクトで再現したPayPay ドームにスマホやPCなどのWebブラウザから簡単にアクセスできる「5G LAB」の新サービスとなる。PayPay ドーム内外を3Dアバターで自由に散策したり、「ジェット風船を飛ばす」アクションや、ユーザー同士でチャットを楽しんだりできる機能を提供する。

準リアルタイム投球（出所：プレスリリース）

　試合中に投手の投球を解析して、ほぼリアルタイムでボールの軌跡をバーチャル空間に再現する、国内スポーツ界初の取り組みとなる「準リアルタイム投球体験」も用意する。

ソフトバンクホークス公式VTuber「うみひな」（出所：プレスリリース）

　PayPayドームの来場者に、画像から位置を測定する「VPS」を活用した現実空間と融合したAR演出を楽しめるさまざまなイベントを、5月27〜29日まで実施する。ソフトバンクホークス公式VTuberの鷹観音海と有鷹ひな（うみひな）がスマホ越しにARで登場する。

　また、PayPayドームを巡る「PayPay ドームツアー」や「練習見学コース」の参加者は、練習中のグラウンドにスマホをかざすと、練習中の選手のスタッツ情報や、投球時の球速や軌道などの投球解析情報が表示される。

　両社は今後も、順次再現する空間の拡張やアクションの追加を行い、将来的には現実空間で行われるソフトバンクホークスの試合をまるごとバーチャル空間で配信し、コンサートなどのエンタメコンテンツも再現することを目指すとしている。