今回の協定締結に先立ち、すでにプロジェクトは始動している。これまでの取り組みとして、団地でのマルシェ開催、無印良品の期間限定ポップアップストアの出店、花見川でのカヤックイベントをはじめとするアウトドアイベントの開催、自動運転バスの実証実験などをした。また、住戸は11戸リノベーションが完了しており、いずれもすでに入居につながっている。
外装の工事や商店街のリノベーションは、23年に実現する予定だ。
URの久保木茂文氏(東京東・千葉地域本部長)も、団地には幅広い世代の方にバランスよく住んでもらいたいが、高齢化率が高くなっているとした上で「若い方に訴求できる、魅力のある内装のリノベーションになっていると思います。花見川団地でリノベーションが完了している11戸も、全て入居が決まっています。全体を通しましても、(今後の入居の見込みは)非常に良いものだと想定しています」と、期待を語る。
良品計画の堂前社長はこうした取り組みについて「団地だけでなく、地域の活性化に貢献することを本業の一つとして取り組んでいきます。いろんな地域の商店街の人や、困っている団体があれば、貢献できることをやっていきたいです。現在、さまざまなアプローチで話は進んでいます」と話す。
良品計画は21年から“第二創業”を掲げ、地域密着の方針を中期経営計画でも掲げている。「本当に社会に良いインパクトを出そうとするならば、生活しているあらゆる人が価値を享受できるようにしなければいけないと考えています。ファッションビルで、『来たい人だけ来てください』というお店の出し方をするだけではなく、いろいろな地域に住んでいる人の近くで、生活の課題を解決する方向に企業として向かおうとしています」と堂前社長は説明する。
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