「自炊どころか皿洗いすら必要ない」と、ネット上で話題になっている商品がある。マルハニチロが販売している冷凍食品の「WILDish シリーズ」だ。
このシリーズは、電子レンジで加熱した後、袋をお皿の代わりにして食べられることが売りの商品だ。ラインアップは、焼豚五目炒飯、ねぎ塩豚カルビ炒飯、豚キムチ炒飯、ガーリックめし、エビピラフ、焼肉めし、牛ステーキピラフと味も豊富で「一人暮らしの強い味方」「便利でおいしい」と評判だ。
忙しい現代人のニーズに刺さったこの商品。開発の経緯を、マルハニチロの広報担当者に聞いた。
──“袋のまま食べられる”シリーズを、初めに発売した時期を教えてください。
2019年8月に「WILDish焼豚五目炒飯」を含め冷凍米飯4品を発売しました。
──“袋のまま食べられる”というアイデアは、どのようにして生まれたのでしょうか?
お客さまのライフスタイルの多様化、フードロスの観点から、必要な分を必要なときに食べられる「個食」に対応した冷凍米飯の開発を検討していました。
袋を器にするという発想は、冷凍食品ではこれまでにありませんでしたが、「お皿を洗うのが面倒」という声がお客さまからある中、開発担当者が家でスナック菓子を袋からつまみながら「これを冷凍食品で再現できないか?」と思いついたことがきっかけになりました。
──自宅でのリラックスタイムから生まれた商品だったとは、面白いですね。
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