「袋のまま食べられる」冷凍チャーハンが話題! 奇抜な商品のアイデアを生んだ“身近な行動”とは皿洗いすら必要ない!(2/2 ページ)

» 2022年05月28日 07時00分 公開
[秋山未里ITmedia]
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食べやすい袋づくりに苦労

──開発にあたって、苦労したことはありますか?

 商品には、マチ(奥行き)がついている外袋を使うことでレンジ後、自立する「ガゼット袋」を採用しています。

 袋を皿の代わりにするためには、食べやすさに直結する“袋の自立性”と“開口部の広さ”の確保を同時に実現する必要があり、その調整に苦労しました。

──商品開発時に想定したターゲット層や、食事シーンなどはありますか?

 「ライフスタイルの多様化」「節約志向」といったキーワードを掲げました。

 メインターゲットは20〜30代の男性、喫食シーンは時間のない時の食事。具体的にはPCやスマホを操作しながら……といったイメージに設定いたしました。

──消費者からは、どのような反応がありますか?

 袋のままチンできることや、皿いらずで袋のまま食べられるので、洗い物が少なくて済むので便利だというお声が多いです。

──WILDishシリーズの売れ行きを教えてください。

 好評いただいており、計画を超える売れ行きとなっています。

──今後の商品の展開予定などはありますか?

 今後もお客さまのご期待に応えるべく、さらにラインアップを強化していきたいです。

──ありがとうございました。

「WILDishねぎ塩豚カルビ炒飯」と、「WILDish牛カルビ焼肉めし」

開発のヒントは、身近なシーンに?

 開発者がスナック菓子をつまんでいるときに発想したという、WILDishシリーズ。

 「冷凍食品を袋のまま食べる」と聞くと、「そんなスボラな!」と思う人も少なくなさそうだが、冷静に考えれば、家事の手間も減り、洗剤の消費や無駄なごみもなく環境にも優しい。

 こうした常識に縛られない新しい商品開発のヒントは、身近なシーンに転がっているのかもしれない。

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