信頼できる上司の行動は? 若手社員の7割が「心理的安全性が高い」正社員500人に聞いた(2/2 ページ)

» 2022年05月31日 18時00分 公開
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信頼される上司の行動は?

 チームの上司について尋ねたところ、心理的安全性が高いチームの上司ほど、部下を信頼し、支援し、指示し、公平に扱うことが分かった。タバネルは「このような上司の行動によって、自分の考えや気持ちを誰に対してでも発言できる安心感が高まる」と分析する。

チームの上司は部下を信頼し、支援し、指示し、公平に扱っているか

 一方で、心理的安全性が高いチームの上司ほど、部下にフィードバックや言動一致などができていると思われていることが分かった。

心理的安全性が高いチームの上司ほど、部下にフィードバックや言動一致などができている

心理的安全性が高いチームほど互いに感謝

 自分のチームメンバーはお互いに感謝しているかどうかについて、「あてはまる/ややあてまる」と回答した割合が「心理的安全性(高)」群で84%、「心理的安全性(低)」群で34%と、大きな差が生まれた。

自分のチームメンバーについて

 同様に、チームメンバーは困ったときに助けてくれるかについても、「心理的安全性(高)」群は85%、「心理的安全性(低)」群は48%と大きな差があった。心理的安全性が高いチームほど、チーム内での感謝や助け合いが行われていることが分かった。

 また、心理的安全性が高いチームの上司は、部下から「あなたの上司は、さらに上の上司に必要な意見を言っている」「あなたの上司は、あなたの部門以外に社内の仲間がいる」と思われている割合が高いことも分かった。

 タバネルは「一般的には心理的安全性が高い土壌があることで、目標達成への取り組みが行われ、業績に結び付くと言われている。チーム目標達成を目的にすることで、心理的安全性を高める好循環が結果として生まれる」とコメントした。

 調査は、直属の上司がおり、部下がいない20〜34歳の正社員を対象に、インターネットで行った。期間は5月20〜21日、有効回答数は500人(男女各250人)。

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