証券コード残りわずか アルファベット組み入れを前倒しへ 24年1月から「コード枯渇で上場できず」は避けたい

» 2022年05月31日 18時00分 公開
[ITmedia]

 全国の証券取引所などで構成する証券コード協議会は5月31日、2024年1月1日以降に新たに設定する証券コードから、英文字の組み入れを実施すると発表した。認定可能な残コード数の減少に対応する。

証券コード協議会は証券コードへの英文字の組み入れを前倒しで実施すると発表

 証券コードは、日本の証券取引所に上場する企業に対し、識別のために協議会が付与している4けたの番号。現在は「1300」から「9999」までの数字となっている。

 証券コードの減少に対応するため、協議会は09年、枯渇後に証券コードに英文字を組み入れると発表していたが、21年末時点のコード残数は1522となり、枯渇が目前に迫っていた。

 「コードの枯渇で上場ができなかったという事態は絶対に避けなければならない」(協会事務局担当者)として、今回、英文字の組み入れ時期の前倒しを決定。24年1月1日以降に設定する証券コードから組み入れを実施することにした。

英文字と数字どう組み合わせる?

 英文字は、証券コードの先頭から2けた目と4けた目のいずれか、または両方に使用する(例:9A76、987A、9A7A)。

 英大文字のうち、「B」「E」「I」「O」「Q」「V」「Z」――を除く19文字を使用する。「B」は数字の8と形が似ているほか、「Q」は数字の9と音が似ている。こうした見間違えや聞き間違えを防ぐための措置だとしている。

 すでに上場している企業や、23年12月31日までに設定済みの証券コードに変更はない。また、国債、地方債、特殊債等の固有名コードには、引き続き数字のみを使用する。

証券コード協議会が発表した資料より

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