「歩いて稼げる」STEPN、崩壊論高まる 大物投資家のSNSが中国封鎖引き金か浦上早苗「中国式ニューエコノミー」(6/7 ページ)

» 2022年06月09日 07時00分 公開
[浦上早苗ITmedia]

 運営が5月27日に「中国本土ユーザーのブロック」を発表したのは、ある著名人のSNS投稿がきっかけと思われる。

 5月21日、ベンチャーキャピタルの代表で、配車サービスの滴滴出行(DiDi)、アリババのフードデリバリー餓了麼(ele.me)など大型スタートアップの資金調達にも関わった著名投資家の朱嘯虎氏がSNSに

 「初めて1日目で30ドル(約4000円)稼いだ。靴を買ったお金は3カ月で回収できるようだ。STEPNの経済モデルは優れている。ポンジ・スキームかもしれないが、体験する価値はある」

 「ジムに会費を払って全然運動しないよりはいいのではないか」

と投稿した。

 日本でいえば「ZOZO」創業者の前澤勇作氏が投稿するようなものだろうか(ちょっと違う気もするがほかに思いつかない)。朱氏の投稿によってSTEPNを検索する人が増え、同時にテック系メディアだけでなく、経済メディアや共産党メディアもSTEPNに注目しだした。

朱氏は中国で名を知られた投資家、経営者だ(出典:中国企業家網

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