セブンのコーヒーは、「100円」という手軽さを売りにしていたこともあり、値上げは苦渋の決断だったのではないか。しかし岩崎氏は「値上げの影響はそこまで大きくないのではないか」と分析する。
「昨今の原材料費の高騰はめまぐるしく、平均20〜30%上がっています。年間10億杯も提供しているからこそ、カップやふたのコストは大きく、1年で30〜50億円程度の負担になると考えられます。値上げは避けることはできなかったでしょう」(岩崎氏)
また、キャッシュレス決済の加速による影響も考えられるという。
「コンビニの支払いは電子決済が主流になっており、現金で払う人は減っています。電子決済上で100円が110円になっても、販売数に大きく影響することはないかもしれません。10円の価値、10円の負担についての感じ方が変化していると考えています」(岩崎氏)
経済産業省の調査によると、2021年のキャッシュレス決済比率は32.5%で、直近の10年間で18%以上増加している。
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