マイナポイント第2弾、6月30日スタート 2万円付与で国民全員は動くのか?(1/2 ページ)

» 2022年06月21日 17時55分 公開
[斎藤健二ITmedia]

 マイナンバーカードの普及を目指したマイナポイント事業の第2弾が、6月30日からスタートする。2021年12月末で終了した第1弾に続き、今回は最大2万円のポイントを付与し、22年度末までにカードをほぼすべての国民に行き渡らせることを目指す。

今回のマイナポイントは2万円分(マイナポイントWebページ)

マイナンバー取得率44% 年度末までに「ほぼ全員が取得」目指す

 マンナンバーカードの取得枚数は現在5685万枚で、国民の44.7%が取得している。しかし、全国民の取得のためには倍増が必要だ。第1弾でのマイナポイント登録者数は2833万件。そのためマイナポイント第2弾では、ほぼ残りの全国民に相当する9500万人分となる約1.8兆円の予算を費やす。

 仕組みは前回の第1弾とほぼ同様だ。マイナンバーカードの取得で5000円分のポイントを付与し、今回新たに健康保険証として利用できる登録を行うことで7500円分、公金受取口座の登録で7500円分、それぞれ付与する。

マイナポイント第2弾の仕組み

 取得で得られる5000円分のポイントは、キャッシュレス決済時に25%を還元する形で付与する。これは第1弾の際と同様だ。一方で、健康保険証と公金振込については、ポイントを直接付与する。

 予算的には国民全員分を確保したが、実際に取得につながるかは不透明だ。第1弾ではマイナポイントの申請は取得枚数の約半分に当たる2833万件にとどまった。第2弾を担当する、総務省大臣官房地域力創造審議官の馬場竹次郎氏は「今回は2万円分と金額も大きいので、申し込みの半分以上になるだろう」と見通しを話した。

総務省大臣官房地域力創造審議官の馬場竹次郎氏
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