部下が顔色ばかり伺ってきます……「裸の王様」上司を卒業する方法を教えてくださいマネジャーの悩み(2/2 ページ)

» 2022年06月29日 19時00分 公開
[大槻智之ITmedia]
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どのような改善をすればいいのか

 では、どうやってそのコミュニケーションをとればいいのか? コミュニケーションの取り方は情報の共有であればチームミーティング、OJTや共有しづらい情報の収集であれば1on1が有効です。そして、ミーティングや1on1の目的をちゃんと伝えることも重要です。そのために、「アイデアや意見、情報は忖度せずに全て共有してほしい」ことを伝えてください。そうすることにより、心理的安全性が高まるのです。

QA ミーティングや1on1の目的をちゃんと伝える(写真はイメージ、提供:写真AC)

 それでも変わらない場合は、あなた自身の聴き方を振り返ってください。何を聞いても論破しようとしていないか? 理由も聞かずに却下していないか? ダメだしするだけでアドバイスを忘れていたのではないか?など、コミュニケーションの取り方に問題がないかを確認し、問題があるようであれば改善してみましょう。

 ご自身で分からない場合は、思い切ってメンバーに「もっとみんなから意見もらいたいんだけど、意見言いづらい雰囲気作っちゃっているかな?」とストレートに聞いてしまうのも1つの手です。あなた自身のスタンスを見直せば、案外、誤解はすぐに解けますので無用なプライドは捨てて行動しましょう。

著者紹介:大槻智之

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1972年4月、東京生まれ。2010年3月、明治大学大学院経営学研究科経営学専攻博士前期課程修了。経営学修士。特定社会保険労務士、傾聴アソシエ、採用定着士、ジョブオペ認定コンサルタント、仕組み経営コーチ、500社を超えるクライアントを抱える社会保険労務士法人・大槻経営労務管理事務所の代表社員。採用、目標管理、評価制度、業務改善、経営仕組み化支援までHR全般を手掛ける。人事担当者の交流会「オオツキMクラブ」を運営し、300社(社員総数20万人)にサービスを提供する。


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