消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方改革、企業の戦略立案、マーケティングなどに役立つさまざまな調査データを紹介していく。
中学校の制服タイプは時代と共にどう変化しているのか。菅公学生服(カンコー学生服、岡山市)が、世代別の中学校の制服タイプに関する調査を実施したところ、若い世代においては学ランとセーラー服からブレザー化が進んでいることが分かった。
10〜60代の男女1200人を対象に、小中高校生のときに学校制服を着ていたか尋ねた結果、「小学校で制服を着ていた」は27.8%にとどまった。一方、「中学校は制服を着ていた」(94.0%)、「高校は制服を着ていた」(90.8%)と、中学校での制服着用率は最も高い結果となり、大半の人が制服を着用していたことが分かる。
中学校のときの制服のタイプは、男性の全体平均では「詰襟(学ラン)」(81.1%)が最も多く、60代(99.0%)、50代(95.5%)、40代(83.9%)と、40代以上は詰襟の着用が多い傾向となった。
これに対し、20代は「詰襟」(63.3%)、「ブレザー」(30.6%)となり、30代以下ではブレザーの着用率が2〜3割程度に増加していることが分かった。
女性の全体平均では「セーラー服」(53.5%)が最も多く、残り半数近くが「ブレザー」(25.5%)、「スーツ」(15.3%)などのジャケットを着用するタイプとなった。
年代別にみると、60代は「セーラー服」(66.7%)が最も多く、30代以上はセーラー服の着用が5割を超えた。一方、20代以下ではセーラー服の割合が5割を切り、特に10代は「セーラー服」(45.2%)、「ブレザー」(44.1%)という結果で、セーラー服とブレザーの割合が同水準となった。
同社によると、最近ではブレザー自体も進化しているといい、家庭の洗濯機で洗えるタイプや、男女でほとんどシルエットが変わらないタイプもあるという。また、性の多様性への配慮からブレザー化と同時に性別に関係なくスカートとスラックスのどちらも選べるようにする学校も出始めている。時代の変化とともに時代に合った制服が求められているようだ。
今回の調査は、10〜60代の男女1200人を対象にインターネットで実施した。調査期間は6月。
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