顧客満足度が最も高いコンビニエンスストアとして6年連続1位を獲得しているセイコーマート。日本生産性本部の調査によると、2位のセブン‐イレブンと7.8ポイント差をつけるなど、その強さは圧倒的だ。
セイコーマートは北海道No.1のコンビニチェーン。道内に1083店舗を構え、ファンの多いコンビニとして名をはせている(2022年5月末現在)。道民が愛してやまないのが、店内調理の「ホットシェフ」だ。セブンやローソンもホットスナックや弁当を強化しているが、ホットシェフの人気は根強い。なぜホットシェフはこんなにも道民から支持を得ているのだろうか。セイコーマートの丸谷智保会長に話を聞いた。
同社はホットシェフを1994年に開始した。店内の厨房で米を炊き、おかずやおにぎりを手作りし、できたて熱々のまま提供。カツ丼、大きなおにぎりのほか、フライドポテトやフライドチキンなどの商品を販売している。
「コンビニで、街の駅前食堂のようなあたたかい食べ物を提供したいと考えた」――そう話すのは丸谷智保会長だ。
「ホットシェフは、できたものを再加熱するのではなく、お米を研いでご飯を炊き、おにぎりを握り、生の肉からフライドチキンを作ります。全てを一から調理し、出来立てをあたたかい状態で提供しています。他にはまねができない差別化商品で、ホットシェフ目当てに多くのお客さまに来店していただいています」(丸谷会長)
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