中国に「美図(Meitu)」というIT企業がある。日本で“インスタ映え”が流行語になるなど画像SNSが急成長していた2016〜17年に、美顔加工アプリで世界を席巻した。
他社に先行していろいろなトレンドの波に乗りながらも、その後は後発との競争や環境の変化に勝てずに蹴落とされるサイクルを繰り返している。
波に乗ったり落ちたり、波間を漂っているうちに、もはやどこを目指しているのかも分からなくなっているが、話題性のあるところに乗っかるので、その都度ニュースになる。今回もそうだった。
同社は7月3日夜、22年上期の純損失が2億7490億〜3億4990億元(約55億8000万〜約71億200万円)に達するとの業績予想を発表した。赤字幅は前年同期の1億3770億元(約28億円)から2倍〜3倍近く拡大する見込みだ。
その原因は、21年に投資した仮想通貨の暴落である。
美顔加工アプリで一世を風靡したMeitu。130億円分の仮想通貨に投資した結果、暴落による純損失が60億円に達するとの業績予想を発表。批判の声が上がっている(写真はイメージ、写真提供:ゲッティイメージズ)
「歩いて稼げる」STEPN、崩壊論高まる 大物投資家のSNSが中国封鎖引き金か
ビットコインは目の上のたんこぶ、人民銀幹部「暗号資産は投資商品」発言の真意
中国テンセント、51%減益でも「ゲーム規制」及ばぬ海外投資に勝機
中国デジタル人民元“最新事情”〜当面のライバルはアリペイとWeChat PayCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング