社長メッセージ、8割弱が「忖度で理解したフリ」 納得できない理由は?経営者は「裸の王様」?

» 2022年08月01日 16時42分 公開
[ITmedia]

 クリエイティブパートナー事業を提供するレンズアソシエイツ(名古屋市中区)は、経営者に関する実態調査を実施した。経営者から「組織の方向性」に関して、明確にトップメッセージが発信されていると思う人は72.2%だった。一方、トップメッセージに納得していない理由を尋ねたところ、「現場のことを理解していないように感じるから」(88.9%)が最多となった。

経営 現場を理解したトップメッセージか?(画像はイメージ、提供:ゲッティイメージズ)

 以下、「自分が考えている方向性と合致しないから」(33.3%)、「コロナなど社会の不安定さを考慮し切れていないから」(22.2%)と続く。また、納得していなくても、77.8%が「忖度で理解したフリ」をしていることが分かった。

経営 トップメッセージに納得していない理由(レンズアソシエイツ調べ)

 また、明確にトップメッセージが発信されていると思う人は72.2%に、経営者から発信されている会社の方向性から、自身の仕事の方向性もイメージできているか聞いたところ、38.7%ができていないことが分かった。

経営 経営者から発信されている会社の方向性から自身の仕事の方向性もイメージできているか(レンズアソシエイツ調べ)

 「組織の方向性」を明確にすることが重要だと思う理由を尋ねたところ、54.1%が「経営側と従業員側で同じベクトルで進めるから」と答えた。その他、「自分の仕事の方向性を認識でき、パフォーマンスが上がると思うから」(38.8%)、「エンゲージメントが上昇すると思うから」(36.5%)が上位を占めた。

経営 「組織の方向性」を明確にすることが重要だと思う理由(レンズアソシエイツ調べ)

 調査はインターネットで、全社的にテレワークを実施している従業員数100人以上の企業の一般社員104人を対象に実施した。調査期間は7月15日。

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