日よけ設置に補助金──「日本一暑い街」埼玉県熊谷市の暑さ対策事業がユニーク(2/2 ページ)

» 2022年08月03日 17時21分 公開
[樋口隆充ITmedia]
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公園の遊具に熱さ抑える塗料 暑さ対策検定も

 市では、その他、市内の一部の公園を対象に、遊具の表面温度の上昇を抑える「熱交換塗料」を塗り、幼児や児童が火傷するのを防ぐ取り組みや、市独自に作成したクイズ「暑さ対策マスター検定」への回答を通じて、熱中症対策や熊谷市の暑さ対策事業などの浸透を図っている。

photo 熱交換塗料加工を施した遊具(出典:クールシェア熊谷公式Webサイト
photo 暑さ対策マスター検定

 市の暑さ対策事業は、市の公式Webサイトなどで公開している。

 18年7月には、国内観測史上最高温度となる41.1度を記録した熊谷市。そんな「日本一暑い街」の取り組みはやはりユニークだった。気温だけでなく、暑さ対策でも日本一になれるか。

暑さ対策グッズ続々

 企業の暑さ対策に関する取り組みを巡っては、ソニーの「着るエアコン」(「REON POCKET 3」)の売れ行きが好調なほか、スリーアール(福岡市)が繰り返し使えるネッククーラー「ひえリング」の予約販売を開始している。

photo ソニーの「REON POCKET 3」
photo 「ひえリング」

 生活雑貨専門店「LOFT」(ロフト)でも暑さ対策グッズの売れ行きが好調な一方、競合の「東急ハンズ」でも商品が売り切れになる事態が続出しているように、品薄になる商品も一部で出てきている。最近ではサーモスとタイガーが販売する「炭酸対応ボトル」の売れ行きも好調だ。

photo タイガーの炭酸ボトル

 電気料金の高騰で節電需要も高まる中、官民を挙げた暑さ対策に注目が集まりそうだ。

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