飲食・宿泊業を展開する金乃竹(神奈川県箱根町)は8月4日、旅館「箱根 金乃竹 茶寮」を新たにオープンした。近場を旅行する「マイクロツーリズム需要」の高まりを受け、「デイユース」に特化しており、宿泊することはできない。
「箱根 金乃竹 茶寮」は、1階に客室露天風呂付きの和室を4部屋、2階に和室を4部屋の全8部屋を用意。各部屋にはフリードリンクの冷蔵庫を備え、ベッド、トイレ、各種アメニティも用意している。利用時間は「6時間滞在」「10時間滞在」から選べる。価格は1人あたり2万2000円〜に設定した。
料理は「黒毛和牛しゃぶしゃぶ御膳」で、利用時間は昼食と夕飯から選べる。同社グループの総料理長、岩井浩司さんは「懐石料理のように皿数が多く、時間を取られずにプライベートな食事を大切な人と楽しんでもらいたい想いを込めている。和食料理がさまざまな要素で進化しているので取り残されないように研究を続けながら、今後は、和牛しゃぶしゃぶ以外にも海鮮や精進など、料理の種類を増やしていく」とコメントしている。
同社が6月に「日帰り旅行」と「デイユース」に関するアンケート調査を実施したところ、新型コロナウイルスの行動制限の緩和前と比べ、36.8%が「日帰り旅行への意欲が増した」と回答していた。また、「旅館のデイユースを利用したことがある」「検討したい」の合計は68.1%に達していた。
デイユース利用時に最も期待する内容は「料理」、次いで「露天風呂付き客室」という結果になった。さらに「日帰り旅行で旅行支援施策を積極的に活用する」と回答した人が65.3%に達したことなどから、今後もデイユース市場の広がりが期待できる結果となっている。
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