大谷選手の偉業達成を受け、出身球団の日ハムは11日の試合で特別号外を全来場者に配布する。だが、配布するのは地元北海道のブロック紙「北海道新聞」の号外ではなく、大谷選手の出身地・岩手県の岩手日報の号外だ。1日遅れではあるが、発行元の岩手日報社が東京都内や岩手県内で10日に配布した号外を、ファンサービスの一環として提供する。
日ハムは球団名義で号外に新聞広告を掲載し、大谷選手への祝福メッセージを寄せた。メッセージは以下の通り。
「野球の伝説に加わる104年ぶりの偉業達成。本当におめでとう。そして喜びをありがとう。グラウンドは変わっても、投げて打って走って、心から楽しむ姿はあのころから少しもかわらない。世界へ羽ばたくヒーローとともに歩んだ誇りを胸に。挑み続ける。これからも一緒に」(全文ママ)
その他、23年開業予定の新球場「HOKKAIDO BALLPARK F VILLAGE」のPRも行った。日ハムは「二刀流に挑戦し続ける大谷選手が104年ぶりの偉業を達成したように、経営理念として掲げる『Challenge with Dream』の下、既成概念に縛られない夢をもった挑戦を続けていく」としている。
一方、発行元の岩手日報社(発行部数77万部)は、紙版の号外を入手できなかった人のために、公式Webサイトで電子版の号外を無料公開し、PCやスマホで閲覧できるようにした。会員登録が別途必要となるが、岩手県や東京都以外に在住する大谷選手のファンにも媒体を訴求するとともに、部数増加も狙う。
大谷選手を巡っては、巨額のマネーが動くとして、各所でその経済効果などを試算する動きが相次いでいる。このうち、関西大学の関西大学の宮本勝浩名誉教授(専門は理論経済学)は、MVPを受賞した21年11月からの1年間で251億9247万円の効果があると試算している。
また、本業以外にも24億円超の副収入があることや、敵地での登板試合で観客数が2.3倍に増えたとする報道もある。
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