ツイッターを巡っては、4月にマスク氏が約440億ドル(5兆6700億円)で買収したものの、7月に入り、契約上の義務を順守していないとして買収手続きの破棄を通告。マスク氏は代理人を通じて米証券取引委員会(SEC)に提出した書簡で、ツイッター側に求めたmDAU(収益対象になる日間アクティブユーザー数)に占める偽アカウントやスパムの量の正しい情報提供に応じなかったことが背景にあると指摘している。
これを受け、ツイッターのブレット・テイラー会長は「ツイッターの取締役会は、マスク氏と合意した価格と条件で買収取引を完了することを約束しており、契約を実行するために法的措置を講じる予定だ。デラウェア州最高裁判所で勝訴すると確信している」とツイート。マスク氏を提訴する構えをみせた。
その後、7月13日に提訴に踏み切ったことを明らかにした。これに対し、マスク氏はドーシー氏に資料提出を求める召喚状を裁判所に提出した。両氏はTwitter上で以前から交流があった。
これに加え、ツイッターのセキュリティ分野の元幹部が、セキュリティの脆弱性などを隠蔽していたと、米ワシントン・ポスト紙とCNNを通じて実名で告発。脆弱性を突かれ、メールアドレスや電話番号など540万件の個人情報流出も判明するなど、買収以外の面でも会社が大きく揺れている。
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