消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
若手人材の採用サポートを手掛ける学情(東京都千代田区)は、2024年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に「勤務スタイル(出社かテレワークか)」に関するアンケートを実施した。 就職活動において「勤務スタイル」を「意識する」と回答した学生は6割を超えた。
就職活動において「勤務スタイル(出社かテレワークか)」を「意識する」と回答した学生は30.0%、「どちらかと言えば意識する」と回答した学生は35.1%で、計65.1%の学生が勤務スタイルを意識していることが分かった。
理由は「働き方の選択肢が多い企業は魅力を感じる」「入社後は仕事を覚えるために出社したいので、出社の機会があるかを意識している」「長く働ける企業に入社したいので、子育てをすることも見据えてテレワーク制度の有無は確認するようにしている」「育児や介護など、何か事情があるときにテレワークができる環境があるかは意識している」――などの声が寄せられた。
就職した企業で希望する勤務スタイルは「出社を基本とし、週に数日テレワーク」(46.5%)が最も多く、「同割合で出社とテレワークを組み合わせる」(22.5%)、「毎日出社」(16.5%)、「テレワークを基本とし、週に数日出社」(11.4%)が続いた。「毎日テレワーク」という回答は3.1%にとどまり、多くの学生が出社の機会も得たいと考えていることが明らかになった。
学生からは「出社して直接話したほうが、信頼関係を築けると思う」「毎日テレワークだと、コミュニケーションが図りにくいと思う」「学生時代、毎日オンライン授業だと、人と話す機会がなく精神的にきつかった。出社して直接話す機会も持ちたい」――などの声が寄せられ、人間関係の構築や、円滑にコミュニケーションを図るために、出社する機会も持ちたいという意向がうかがえる結果となった
調査は「あさがくナビ2024」のサイト来訪者を対象に、8月4〜25日にインターネットでアンケートで実施した。有効回答数は387件。
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