東京地下鉄(東京メトロ)が駅別の1日平均乗降者数ランキングを発表した。乗降者数1位は「池袋」だった。2位は「大手町」、3位は「北千住」となった。
2021年度の池袋駅の平均乗降者数は40万3964人だった。同駅には東京メトロの丸ノ内線、副都心線、有楽町線に加え、JR山手線、埼京線、湘南新宿ライン、私鉄では東武東上線、西武池袋線が乗り入れており、都内屈指のターミナル駅として知られる。東京メトロ内で池袋駅がトップになった背景には、埼玉県方面からの通勤・通学での利用者が多いため。
大手町の乗降者数は23万8306人。丸ノ内線、東西線、千代田線、半蔵門線、都営地下鉄三田線が乗り入れている。東京駅との距離が近い大手町は都内有数のビジネス街として知られ、近隣の丸の内・有楽町の頭文字を取った総称「大丸有」エリア内には、メガバンク3行(三菱UFJ・三井住友・みずほ)の本店、三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅の総合商社4社、NTT、日本郵船、クラレなど日本を代表する有名企業が本社を構えている。
北千住の乗降者数は19万8711人だった。東京メトロでは千代田線・日比谷線が乗り入れており、他社ではJR常磐線、東武伊勢崎線、つくばエクスプレスがそれぞれ乗り入れている。千代田線・日比谷線で大手町、霞が関などにアクセス可能であることから、単身者に人気があり、FJネクストホールディングスが21年6月に発表した「単身者が選んだ『住みたい街ランキング2021』」では9位にランクインした。
埼玉方面で家族と暮らすビジネスパーソンも通勤時の乗り換え駅として利用することが多く、テレビ朝日が放送する人気アニメ『クレヨンしんちゃん』に登場する野原ひろしも、埼玉県春日部市から北千住経由で霞が関の商社「双葉商事」に通勤しているという設定だ。
トップ10の4位以下の順位は「新宿」(16万781人)、「銀座」(15万8810人)「豊洲」(14万8607人)、「新橋」(14万7141人)、「高田馬場」(13万6847人)、「上野」(13万5927人)、「表参道」(13万3378人)だった。
なお、同社が公式Webサイトで公開している16年度〜20年度のランキングを見ても、上位3駅の序列は変わっていない。11位以下のランキングは公式Webサイトで公開している。
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