ザ・高級家電「ビストロ」 ギョーザ300食を焼いて研究、極めた新機能とは?累計販売台数300万台(3/3 ページ)

» 2022年09月07日 07時00分 公開
[菊地央里子ITmedia]
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日常に寄り添う高級家電へ

 その他、コロナ禍での衛生意識の高まりを受けて弁当箱や哺乳瓶の除菌を可能にした「食器清潔コース」も新搭載。スチームとヒーターを活用して手で触れる温度に仕上げるため、除菌後にすぐ使えることがポイントだという。

ビストロ 弁当箱や哺乳瓶の除菌ができる「食器清潔コース」(商品説明会で記者撮影)

 06年に誕生したビストロ。それまであたためるだけの電子レンジを調理器へと進化させ、累計販売台数は22年3月末で300万台を突破した。最近では、同社が提供するアプリ「kitchen Pocket」と連携してレシピ検索や日々の献立へのアイデアを発信するなど、IoT家電としての一面も強化しているという。

ビストロ ビストロ専用のレシピブック(商品説明会で記者撮影)

 コロナ禍でも販売台数は順調に推移しているというが、価格は安いもので約9万円、高いものでは約16万円と、気軽な買い物ではないのも確かだ。その価格に見合った機能を追求する一方で、同社広報担当者は、「ビストロの始まりは電子レンジです。外食気分に浸れる“ごちそう”はもちろん、毎日の食事の手間を減らし手助けする存在として日常使いしていただければと思います」と話す。

ビストロ 毎日の食事作りを助ける存在へ(商品説明会で記者撮影)

 「家庭になくてはならないスタンダードな調理器」を目指して進化を続けてきたビストロ。ウィズ・コロナの新しい食卓に向けた新型機種の機能は、消費者の心を射止められるか。

ビストロ 「家庭になくてはならないスタンダードな調理器」を目指すビストロ(商品説明会で記者撮影)
ビストロ たいめしなどご飯ものは、生米から調理可能(商品説明会で記者撮影)
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