1週間を振り返ってください。本当にやりたいことができた日は、何日あったでしょう。予定通りに1日を終えられないのは、嫌なものです。でも、ちょっと手を抜いていませんでしたか。
「1日は短い」と誰もが口にします。しかし、その中でやりたいことをやりきれる人は、少ないものです。やりたいことをやりきるために不可欠になるのが「集中力を高める習慣づくり」です。この章では、「集中力を高める習慣づくり」を紹介します。
まず、気が付けば余計な調べ物をしてしまった、企画書のデザインに悩みすぎてしまった、といった「○○してしまった」をなくす必要があります。特にリモートワークや時差出勤など、誰からも見られない環境で仕事をする場合は、絶対に不可欠。常に「理想の姿」と「現実の姿」の差に敏感になっておきましょう。「○○したい自分」と「○○してしまっている自分」のギャップを意識するのです。これが集中力を高める第一歩です。
今この瞬間の集中力を維持するためには、「アテンション・マネジメント」のスキルを磨く必要があります。
アテンション・マネジメントとは、ITマネジメントの権威、トーマス・H・ ダベンポート氏によって提唱された、気の散る事柄をコントロールし、今この瞬間の集中力を最大化させる手法です。情報が氾濫する今の時代に不可欠なスキルといえるでしょう。
この方法を覚えると、いかなる状況でも、集中力をキープしやすくなります。最終的には、あなたにとって重要な事柄を中心に、高い集中力を発揮できるようになるでしょう。次の3ステップで行います。
Step1:「何に気を奪われているのか」に注意を向ける
Step2:「気を取られる障害」を取り除く
Step3:「集中力を高める仕事術」を知る
とはいえ、実際にやるとなると、テクニックが必要です。具体的な障害の取り除き方、集中力を高める方法は、次から紹介していきましょう。
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