この記事は、『無駄ゼロ、生産性を3倍にする 最速で仕事が終わる人の時短のワザ』(伊庭正康著、明日香出版社)に掲載された内容に、編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。
「ムダなことをするな」といっても、何がムダなのかを判断するのは難しい、と思いませんか? 私もかつてはそうでした。
実は、業務を次の3つに分けると、簡単に分かります。ムダは(2)と(3)の作業です。
(1)「主作業」増やせば成果、評価が上がる価値ある業務
(2)「付随作業」主作業をするために必要な業務
(3)「ムダ作業」何にも貢献しない業務
効率化のセオリーは決まっています。1日の仕事の多くを占める「(2)付随作業」を短縮化して、大事な「(1)主作業」にパワーを集中させるだけです。
ちなみに、主作業とは、その職務のメイン業務のこと。営業なら商談、管理職なら部下との会話などが当てはまります。ここは、むしろ増やしてください。
ぜひ、図を参考に、あなたにとって何が「付随作業」「ムダ作業」なのかをイメージしてから、次ページ以降に進んでください。きっと、気付きが多くなるはずです。
次にやるべきことは、「ムダ」を数字で把握することです。家計簿をつけないと、お金がたまらないのと一緒。感覚だと、どうしても自分に甘くなります。毎日やる必要はありませんが、改善を考える最初の段階では、絶対に必要です。
まず時間のかかる「三大タスク」だけでもいいので、数字で把握してみてください。「三大タスク」とは「メール対応」「資料作成」「会議」といった、誰もが無自覚に時間をかけてしまいがちな作業のことです。
時間の算出は、ざっくりでOK。これもたかだか付随作業ですから。なので、3分で出すと決めてトライしてみましょう。
もちろん、「ムダ」の全てをなくすことはできません。ただ、少なくとも半分には減らすことができます。会議に使用する資料作成にかかる時間が1日1時間だった場合、半分にできたら1カ月で10時間以上(ほぼ1日分)のムダを削減できます。
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