では、ムダをなくす実践メソッドを紹介します。ぜひ、「ECRSの法則」は押さえておいてください。「イーシーアールエス」とも「イクルス」とも呼びます。私が提供するタイムマネジメント研修でも紹介し、効果が出ている生産管理のセオリーです。ある会社では、この法則を使って、成果に影響しない週報や朝礼をなくしました。
次の4つのステップでムダを削減していきます。
Step1:排除 やめても成果に影響しないならやめる
Step2:結合 分けていた業務を1回で済ませる
Step3:変更 配置や順番を変えて、行動のムダを減らす
Step4:単純化 作業工程を減らして、簡単にする
最も効果が大きいのは「排除」。ムダをやめることです。ムダなことを頑張ることほど、意味のないことはないですしね。やめても成果に影響しないことなら、思い切ってやめることを考えてください。その上で、ECRSの順序でムダをなくす工夫を考えましょう。
優先順位のつけ方も確認しましょう。脅しではなく、ここを誤るといくら効率を高めても、あなたの生活、いや人生は消耗します。
図をご覧ください。これも簡単。緊急度と重要度の“2つの軸”だけを基準に考えます。もちろん、「緊急度」「重要度」が高いタスクが最優先です。
ここで、あなたが忙しさで消耗しないための鍵を教えます。「第2領域」、つまり緊急度は低いものの、あなたにとって重要なタスクを2番目に優先してください。ここは、あなたの「未来への投資時間」だからです。ここを後回しにするとキャリアアップのチャンスを失う可能性もあるでしょう。
でも、どうでしょう。何が自分にとっての「第2領域」のタスクなのか、判断するのは難しくないでしょうか。もし、そうだとしたら、今がチャンス。この場で、図を見ながらあなたにとっての「第2領域」を整理してください。ムダな急ぎの仕事に振り回されている場合ではない、とより強く意識できるはずです。
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