2018年に沖縄に住む男女1180人に台風への意識調査を実施した琉球大農学部の中村真也教授は「私の家族も肉を買う」と話し、原因を推測する。
台風に備えるための買い物は、2〜3日分がめどだ。(1)同じ生鮮食品でも野菜は種類が多いため、売り場で品切れが目立ちにくい(2)野菜は日持ちするので冷蔵庫に残っている(3)肉は消費期限が短いため、備蓄のためというより、しばらく外出できないため他の商品に付け加えて今買っておこうという人が集中し、結果的に売り切れる−という可能性を挙げた。
さらに考えられるのが、長期間にわたる停電の減少だ。設備や技術の向上で、「数十年前より長期停電の頻度が下がり、生鮮食品を駄目にする心配が減って買いやすい環境が生まれたのでは」と推し量る。
サンエーの精肉担当バイヤー玉城勝洋さんは「肉がここまでなくなることはなかった。台風11号の場合は停滞による長期化を警戒し、特需があったのでは」と話した。
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