「ゲームマーケット」ってなに? アナログゲームの“入り口”として魅力市場の動きが速い(3/5 ページ)

» 2022年09月21日 08時14分 公開
[長浜和也ITmedia]

アナログゲームのデザインにも「流行」がある

 アナログゲームをつくってみたい人にとっても、ゲームマーケットは情報を収集できるいい機会といえます。先ほど述べたように、ゲームのルールは常に変化していて、優れたモノについては、その後のゲームの中でも“生き続け”ます。優れたルールを参考にしてオリジナルのルールを考えることは、ゲームをつくる手法を学ぶのにとてもいい教材になります。

 また、ゲームのルールにも流行があります。多くの人が関心を寄せているルールを参考にすれば、そのルールを楽に覚えることができるので、プレイしやすい作品になります。結果として、多くの人に選択してもらえるようになるので、「ゲームデザインのトレンド」を把握するのに、ゲームマーケットはとても有効なのです。

 アナログゲームをしない人は意外に感じられるかもしれませんが、ゲームに要する時間にも“流行”があります。以前は「2時間から3時間かけて」じっくりと楽しむタイプが主流でしたが、だんだんと短くなっているのです。

 ここ数年は「30分から45分」「できれば15分から30分」といった人たちが増えてきました。その一方で、「重いゲームもやってみたい。できれば数時間」という声も最近のSNSなどでよく見聞きするようになっています。

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