通学時の中高生が加害者になった事故について調べると、通学時において全体の約2割(中学生19.6%、高校生19.1%)が、自転車側の加害事故だった。
都道府県別では、高校生の通学時においては、東京都は約半数の46.5%が加害者であること、栃木県は中学生、高校生ともに加害者割合が高いことが明らかになった。
通学時における自転車事故の要因は、中高生ともに相手方の8割が自動車であることが分かった。また、事故時における自転車運転者のヘルメット着用状況を見ると、中学生の3割、高校生は9割超がヘルメットを着用していなかった。
自転車乗用中の交通事故で亡くなる人は、約6割が頭部に致命傷を負っており、ヘルメットを着用していなかった人の致死率は、着用者に比べ約2倍も高くなった。同委員会は「頭部損傷、死亡事故を防ぐためにヘルメット着用の促進が急務」と指摘する。
今回の調査は、公益財団法人交通事故総合分析センターから提供を受けた21年(1月〜12月)の事故データを、同委員会メンバーの古倉宗治氏が監修した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング