対外的な信用価値向上
3つめは、オフィスがあることで得られる対外的な信用価値である。コワーキングオフィスやレンタルオフィスを導入する企業が増えているとはいえ、自社オフィスがある企業とない企業を比較すると、信用度が高い傾向にあるのは前者だろう。また、顧客と打ち合わせをするための場所や、資料などの送付先、連絡先情報としても、固定オフィスの存在は重要である。
採用においてもオフィスの存在が意義を発揮する。オンライン面接が増加してはいるものの、それだけでは社内の雰囲気は伝わりづらい。そのため、最終面接や内定通知をオフィスで行うことで、社内の雰囲気や空気感を伝えられる。また、企業としての信用度が増す、面接者の入社動機の一部にもなり得る、なども考えられる。
自由な働き方の象徴
4つめは、自由な働き方の選択肢があることのシンボル化という役割だ。これまでの「毎日出社」「午前9時から午後5時までオフィスで勤務」という一様の働き方は、受け入れられない価値観が加速するだろう。そのような社会の動きに応じ、状況や時間に応じて働けるオフィスという場所があることは重要だろう。
また、小さなお子さんをオフィスに連れて来られる託児所を併設したり、体操や仮眠が取れる場所を用意したりと、企業の多様性を対外的に体現することで企業価値をあげていったり、採用に生かす役目にもなるだろう。このようにオフィスのあり方が多様な働きやすさを示す指針になれば、企業にとってもメリットが大きいだろう。
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