ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン(BATJ)は9月27日、財務省に再申請していた加熱式たばこ24銘柄の価格改定について、申請通りの認可を受けたと発表した。11月1日付で実施する。
このうち、「ケント・ネオスティック」は、現行500円から30円引き上げ530円となる。その他、「ネオ」は現行560円→580円、「クール・エックス・ネオ(glo hyper用)」は現行520円→540円に引き上げる。
同社は10月1日のたばこ税増税に合わせ、8月26日に34銘柄を一律20円引き上げる申請をしていたが、他社や市場の状況を踏まえ9月1日に24銘柄、20〜30円の引き上げとする再申請を実施していた。
加熱式の価格改定については、IQOSを展開するフィリップ モリス ジャパン(PMJ)、Ploomを展開するJTも値上げ幅や銘柄を見直した上で再申請をしていた。両社は10月1日からの改定となるが、なぜBATJは11月1日からの実施なのだろうか。
その理由について、BATJの担当者は「市場の混乱を防ぐため、財務省と調整の上設定した」と説明する。
財務省のWebサイトによると、たばこ製品の価格変更は実施日の30日以上前に申請する必要があり、10月1日の増税に合わせた申請は8月31日が期限となる。PMJは8月30日に、JTは31日に再申請を済ませていたため10月1日からの実施となるが、BATJの再申請は9月1日となったことから、市場の混乱を防ぐため1カ月先の実施となった。
3社が異例の再申請をした今回の価格改定。IQOS一強といわれる加熱式のシェアにどのような影響を及ぼすだろうか。
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異例の申し出 「ケント」や「glo」のBATJが“紙巻の増税”を要望した理由Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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