学生に「あなたの就職活動を漢字一文字で表すと?」と質問したところ、最も多かった回答は「楽」――そんな結果が、マイナビが2023年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した調査で分かった。
2位は「苦」、3位は「耐」だった。
1位の「楽」と回答した学生からは、「就職活動をしんどい、大変だとは考えず、自分の将来について考え夢が広がる楽しいことだと捉えて、活動していたから」(京都府立大学)、「就職先で働くのが楽しみ」(宮崎大学)といった声が聞かれた。
2位の「苦」については、「学業との両立に非常に苦労したから」(北海道大学)、「今のところ、苦行になっているため」(武蔵野美術大学)といったコメントが寄せられた。
3位の「耐」を選んだ理由としては、「選考を受け続け、忍耐力を養えたと思えるから」(東京経済大学)、「緊張感やプレッシャーに耐えた」(東北医科薬科大学)などが挙げられた。
同社のキャリアリサーチラボ・石田力研究員は、「『苦』の得票率は前年を上回っており、就職活動が『苦』だと感じた学生の絶対数は減っていない。特に文系女子では『苦』が1位で『耐』が2位となっており、苦しさに耐えながらの就職活動だった学生が多かったようだ。一方、理系は男女とも『楽』の得票率が高く、大学や大学院で学んだことを生かした就職活動ができたと思われる」とコメントした。
内々定辞退の経験がある学生に対し、連絡する際どのように感じていたかを尋ねた。すると、「やや気が重いが仕方ない」(31.3%)と「誠意をもって連絡するのが当然だ」(30.7)が特に多く、「申し訳ない気持ち」(27.0%)、「面倒だ」(3.9%)と続いた。
今回の調査は、8月25〜31日、インターネット上で実施した。有効回答数は1682人。
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