アメリカン・エキスプレス・インターナショナル(以下アメリカン・エキスプレス)は9月28日、同社のスタンダードカードである「アメリカン・エキスプレス・カード」を10年ぶりに刷新した。新カードは「アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード」(グリーン・カード)と名称を変更し、旅行を中心とした特典を取りやめ、スマホ修理などの特典を盛り込んだ。また年会費から月会費へと変更した。
グリーン・カードでは、バッグやアクセサリー、高級車のレンタルサービスや、フードデリバリー、英会話などの割引を「グリーン・オファー」という名称で提供する。同社日本社長の吉本浩之氏は「やってみたいの思いに応える、さまざまな特典を取り揃えた」とアピールした。
また従来の年会費(1万3200円)に代わり、1100円の月会費を導入した。合計金額は変わらないが、「会費を新たに月会費制とすることで、より気軽に持っていただきたいと思っている」(プロダクト担当副社長の山本尚氏)という狙いがある。
新たに、スマートフォンの修理費などを年間で最大3万円まで補償する「スマートフォン・プロテクション」を用意した。一方で、エアポート送迎サービス、手荷物宅配サービスなど一部の海外旅行特典を終了。空港ラウンジ同伴者も有料化する。
「(旅行関連サービスの廃止は)コロナが理由ということではなく、より日常を充実させ、非日常とのバランスを考えたため。ベンツのレンタカーなど旅行と親和性が高い特典も新たに用意し、空港ラウンジも継続的に利用できる」(山本氏)
カードデザインは従来のものを踏襲した。プラチナカード、ビジネスゴールドカードではナンバーレスカードを導入しているが、グリーン・カードではデザイン変更を見送った。米国ではグリーン・カードもナンバーレス化している。
既存カードの保有者は新サービスを利用できるようになる。また旧サービスは順次終了する。会費は2023年3月以降、月会費に順次切り替わる。
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