辞めたけど良い会社ランキング 2位はリクルートグループ、1位は?前向きな転職が前職への高評価に

» 2022年10月03日 10時18分 公開
[堀井塚高ITmedia]

 社員や元社員が会社についてのクチコミや評価を投稿するWebサイト「OpenWork(オープンワーク)」を運営するオープンワーク(東京都渋谷区)は9月27日、「退職者が選ぶ『辞めたけど良い会社ランキング2022』」を発表した。元社員が高く評価している企業の1位は、コンサルティング会社の「マッキンゼー・アンド・カンパニー」だった。トップ10のうち4社はコンサル会社、6社を外資系企業が占める。

オープンワークは「退職者が選ぶ『辞めたけど良い会社ランキング2022』」を発表した(画像:ゲッティイメージズより)

 マッキンゼー・アンド・カンパニーを退職した理由を見ると「自身の次のステージに進むため」「十分に育ててもらった」「(他社から)オファーをもらった」など、前向きなものが多い。オープンワークは「会社への不満による退職と違い、ポジティブな転職の場合、前職で得られたスキルや経験を振り返ることが高評価につながるようだ」と分析している。

 日系企業では2位のリクルートマネジメントソリューションズをはじめ、リクルートのグループ会社4社が上位30社にランクインした。多くの起業家を輩出している同グループの「組織文化・企業文化」に関するクチコミには、キャリア早期から社員一人ひとりの「個」を尊重し、自律を促す企業文化がうかがえる。「『あなたは何をしたいの?』という質問が飛び交う文化。企業利益を追求するのは当然だが、個人が力を発揮することで実績をつくり上げていくことを重視していると感じた」。

 ランキングに入った日系企業には「風通しの良さ」「社員の相互尊重」といった点が共通していることも分かった。この結果についてオープンワークは「待遇や人事制度、業務フローといったシステム・機能面が評価されやすいコンサルティング会社や外資系企業に対し、日本企業では人間関係や結束力といった心理的安全性が高評価につながりやすいのかもしれない」としている。

ランキング1〜30位(画像:プレスリリースより)

 3位以降は「スカイライト コンサルティング」、「特許庁」、「グーグル」、「アーサー・ディ・リトル・ジャパン」、「P&Gジャパン」と続いた。調査結果は1300万件を超えるクチコミのうち、その会社を退職した社員による評価から算出した。

 調査対象となったデータは2019年以降、元社員からOpenWorkに寄せられたクチコミ13万2609件、対象企業はクチコミ投稿が10件以上ある4272社。

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