「黄金色の日本列島」 金木犀でできた駅員アートに反響 なぜ作った?センスに称賛(1/2 ページ)

» 2022年10月22日 07時30分 公開
[ITmedia]

 鉄道会社の駅係員による「駅員アート」が各社に広がっている。利用客を楽しませようと、絵心のある社員が創意工夫をこらす。そんな「駅員アート」に新作が登場した。高尾登山電鉄(東京都八王子市)の駅係員が、雨に散った金木犀(きんもくせい)の花びらで作った日本列島。黄金色に輝く列島に「美しい」と称賛の声が広がる。作成の経緯を担当者に聞いた。

金木犀の花びらで日本列島をかたどった駅員アートが話題に(提供:高尾登山電鉄)

 「雨で散ってしまいましたが、偶然にもこんな積もり方をしました…というのは冗談で、駅員アートです」

 高尾登山電鉄のTwitter公式アカウントが10月6日に発信したツイート。「センスが素晴らしい」「散っても美しくすてき」などと反響が広がった。

 連休になると行楽客やハイカーでにぎわう高尾山。高尾登山電鉄のケーブルカーは、ふもとの清滝駅(標高201メートル)から山腹にある高尾山駅(同472メートル)の間を往復する。

行楽シーズンに多くのハイカーらが訪れにぎわう高尾山(ゲッティイメージズ)

 乗車時間は片道6分、最急勾配は31度18分で、ケーブルカーの線路では日本一の急勾配だという。

 「黄金色の日本列島」は、清滝駅のホームに咲く金木犀の散った花びらから再現した。一体どのようにして作ったのか。

複雑な日本列島どうやって形作った?

――金木犀の「駅員アート」は誰がアイデアを考えて作ったのですか 

担当者: Twitter担当の駅員の発案です。このツイートの2日前(10月4日)に「金木犀が満開です――」といった旨のツイートをした矢先の雨……で散ってしまい、見に来たお客さまががっかりしないようにと思い作成しました。

清滝駅のホームから見られる金木犀(提供:高尾登山電鉄)

――複雑な形状の日本列島をどうやって形作ったのですか 

担当者: 型を用いました。A1サイズ(594×841ミリ)のポスタープリンター2枚分で日本地図を印刷し、カッターでくり抜いたものに上から金木犀を振りかけました。

日本列島の型に金木犀を振りかけて完成させた(提供:高尾登山電鉄)

――SNSで「美しい」と称賛の声が広がりました 

担当者: とてもうれしいです。当アカウントでは積雪やクワガタ、紅葉などで多くのいいねを貰うことが多かったですが、今までにない新しいジャンルで成果が出たことに満足しています。1日限りの作品でしたが、後日「ツイッター見ました」とお話をしてくださる利用者の方もいらっしゃいました。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.