日経リサーチ(東京都千代田区)は東京都とその近郊の商業施設の利用実態を調査した「『施設と駅のセンサス』施設編」のデータを発表した。その結果、首都圏の集客力が高い商業施設ランキングの1位は「ルミネ新宿」、2位は「伊勢丹 新宿店」、3位は「西武池袋本店」だった。
「首都圏利用商業施設集客力ランキング」の1位は、「ルミネ新宿」だった。同施設は20代以下の女性を中心に、食品から衣料品まで幅広い買い物用途で利用されている。
続く2位は「伊勢丹 新宿店」、3位は「西武池袋本店」、4位は「渋谷ヒカリエ」、5位は「ルミネエスト新宿」という結果になった。
新宿エリアの3施設は世田谷区、杉並区からの来店が上位を占めていた。地下鉄の新宿三丁目駅が最寄りの「伊勢丹 新宿店」は近隣の新宿区からの来店が、新宿駅に直結した「ルミネ新宿」「ルミネエスト新宿」は川崎市からの来店が多かった。
TOP10にはショッピングセンターと百貨店が5施設ずつランクインしていたが、都内の百貨店は10月に「小田急百貨店新宿店」の本館が閉館したほか、2023年1月末には「東急百貨店本店」が閉店するなど建て替えや再開発が多く予定されている。
TOP10にランクインした施設の印象を利用者に聞いたところ、百貨店は共通して「贅沢な気分が味わえる」と回答した人が多かった。
調査は9月、首都圏の居住者約5万人を対象に実施した。1都3県の商業施設242カ所(一部圏外施設も含む)について、集客力(直近3カ月以内の来場経験)が高かった商業施設をランキング化した。
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