同社はコロナ禍で「PCR総合検査センター」を全国に75店ほどを展開していた。コロナのまん延も、ワクチンを摂取する人が増えて収束に向かっていて、21年の秋から半年くらい前に比べれば、PCR検査の需要も減少してきている。
その代わりとなる新商売として、半額専門店を提案した面もあった。PCRの店舗から、半額専門店へと業態転換したケースもある。
しかし、それ以上に「こんな物価高の時だからこそ、半額が消費者に響く。皆さまに喜んでもらいたい」(西澤公朗・トーアマート事業部事業戦略部部長)との思いで、トーアマートの出店に踏み切った。
トーアマートの反響は大きく、地方では新規オープン時に行列ができるほどだ。24時間営業の店も多く、時間を気にせずに買物ができるのも魅力。
1店舗当たりで取り扱うアイテム数は、店舗の広さにもよるが、1000点を超える。
価格が均一の100円ショップとは異なり、100円未満の商品から3000円くらいまでと、価格帯は幅広い。雑貨の価格は平均すると360円。特にお得感が高い商品では、30枚入りの3Dマスクが、ドラッグストアで購入すると798円くらいするが、トーアマートでは198円ほどだ。
PC画面に貼って使うのぞき見防止のシールは、一般に3000〜4000円程度だが、トアマートならば800円くらいと半額以下である。
人気が高いお茶などのペットボトルは、500〜600ミリリットルの有名メーカー品が78〜79円ほどで販売されている。ナショナルブランドの250ミリリットル缶「レッドブル」は、1本200円くらいするのが、92〜100円で販売されている。
菓子類、調味料などは、100円を切る商品も多く、平均の価格は80円くらいだ。
カップ麺もコンビニで購入すれば100円台後半になっている商品が、トーアマートならば100円を切るものが大半といった具合だ。一般のスーパーよりは確実に安いと実感する消費者は多いはずだ。
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