「サクマ式ドロップス」の製造・販売などを手掛ける佐久間製菓(東京都豊島区)が原材料価格の高騰などを理由に廃業を発表した。各所から廃業を惜しむ声が出る中、フリマサイト「メルカリ」では、サクマ式ドロップスの高額出品が相次いでいる。
ITmedia ビジネスオンライン編集部がメルカリで「サクマ式ドロップス」と検索したところ、2缶で3000円前後の出品を複数確認した。単純計算で1缶当たり約1500円だ。同社は複数の商品を販売しているが、主力商品の缶タイプ(75グラム)の場合、メーカー希望小売価格は150円(実売価格は100円前後)。最大10倍の価格で出品されていることになる。
佐久間製菓側はこうした状況に対し「製造は今後も続く。一時的に在庫切れになったとしても、少し待っていただければ店頭に並ぶはず。どこまでお客さまの需要に対応できるかは分からないが、需要に対応できるよう、引き続き生産に注力していきたい」とコメントしている。
同社の廃業は2023年1月20日付けで、商品の最終出荷日は12月19日。廃業後も法人格はしばらく存続し、事後処理にあたる方針を示している。
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